0120-963-291

受付時間 9:00~23:45 年中無休|携帯・PHSからもOK

メールフォームで簡単見積もり!
お気軽にお問い合わせください

不用品回収のことなら「片付けマスターズ」 > ニュース > 夜中のゴミ出しが常識の地域がある!?とある自治体のユニークな取り組み

夜中のゴミ出しが常識の地域がある!?とある自治体のユニークな取り組み

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
unique-torikumi

「ゴミは回収日の朝8時までに出してください」という地域がほとんどですが、福岡県福岡市では、「ゴミは日没から夜12時までに出してください」というゴミ出しのルールが設けられています。

 

一体どのようなシステムで運営されているのでしょうか? 今回は、ユニークな取り組みを行っている福岡県福岡市のゴミ出しのルールに迫ります。

 

福岡県福岡市で夜間にゴミ収集を始めた理由

実は福岡県福岡市では、夜間にゴミ収集が行われています。同市によると、この取り組みが始まったのは、高度経済成長のさなかの1961年ごろからだといいます。もともとは交通渋滞を避けるために導入されたそうです。

 

しかし導入後、交通渋滞が避けられる以外にも、多くの思わぬ効果がもたらされました。まず、散らかるゴミ回収場所が減少したといいます。夜は袋に穴を開け周囲にゴミをまき散らす、ゴミの天敵カラスが眠っている時間だからです。

 

また深夜に、約190台ものパッカー車が福岡市内を駆け巡るため、防犯や防災の役割も果たすようになったといいます。そして住民が朝の出勤時に、大量に置かれたゴミから発せられる嫌な臭いを嗅ぐこともなくなりました。

 

深夜にゴミを回収ことで起きる弊害について

深夜にゴミを回収するシステムに、課題がなかったわけではありません。以前は、ゴミ回収の作業員による「オーライ」などのかけ声に住民から苦情の声が挙がることもありました。そこでパッカー車の後部に集音マイクを取り付け、作業員が運転手と静かにやりとりができるようにして問題を解決。

 

また道が狭くてパッカー車が入れない地域を除く1軒家では、玄関先にゴミを置くというルールが設けられました。玄関先のゴミ回収場所は約24万カ所にも及ぶとのことですが、お年寄りや妊婦、体が不自由な方のゴミ出しの負担を考慮しての配慮も含まれています。

 

当然、福岡市のゴミ回収のコストは膨大です。作業員の深夜手当は年間6億円にも及んでいます。けれども市民アンケートでは、夜間のゴミ回収満足度は「97.3%」で、多くの住民が満足をしているという結果が出ています。

 

たくさんの人が転入する福岡県福岡市ならではの工夫

福岡県福岡市のゴミ回収ルールでもう1つ特徴的なのは分別がとてもシンプルな点です。なんと「燃えるゴミ」・「燃えないゴミ」・「空き瓶・ペットボトル」・「粗大ゴミ」の4種類のみ。

 

空き缶や割れた食器、金属類やスプレー缶などは、すべて「燃えないゴミ」として指定のゴミ袋に入れて出せます。回収した燃えないゴミは、市の資源化センターで分別が行われます。

 

一見とても非効率なようにも感じられますが、福岡市では他地区からの転入者が多いため、あえて分かりやすいルールを設けています。ただし、不燃ゴミは月1回しか収集されませんので注意が必要です。